引越しとパスポートの処理
引越しをするときには、色々な手続きが必要です。
郵便の届け先変更・公共機関における届け出・各種契約の変更・金融関連の変更・光熱費に関する届け出といったように、どれから手をつけてよいのかわからなくなりそうです。
しかし、身分証明書としても役立つパスポートに関しては、引越しに際しての手続きが義務づけられていません。
パスポートに記されている住所が果たす役目は、無くした場合に本人の手に戻される比率を上げるためだそうです。
身分証明として信用度の高いパスポートは、悪質な者の手に渡るリスクがあるために住所の欄をそのままにしておく人も多くいます。
記入がない場合でも、パスポートの役割は充分に果たしてくれますし、処罰に値することはありません。
パスポートで記載事項の変更手続きが必要になるのは、異なる本籍地になったケースと、名字の変更があったときだけです。
引越しによって住所変更が生じたケースでは、所有者自身が所持人記入欄を書き直します。
書き改めるときの細かい方法は設定されていないため、二重線で直しても修正液で直してもいいのです。
以上のように、パスポートの住所記入欄というのは個人的に管理する部分ですので、本人の証明にはなっても住所証明としては役に立ちません。
引越しだけでは手続きの必要はありませんが、結婚を機に引越しをして姓が変化するということであれば、姓の変更手続きが不可欠です。
そして、引越したところを本籍地に変える際にも手続きが必要になります。
届け出は、新しい住所を管轄している都道府県旅券課で対応してもらえます。
本人以外にも代理人による事務手続きができますので、必ず行いましょう。